寄らば大樹の・・・どこか2

その日その日感じたことを書いていくみたいな。たまに変なこと書くときもあると思いますが馬鹿だなと思ってスルーして下さい。

ジョーカーという映画

アフガンがタリバンのものに「また」なった。ほんとだらしねぇ。なんでアフガンの政府軍ってあんな弱いのか? あまりこの話題日本でトレンドに上がらないのは自分みたいなどうでもいいと思う人間が多いからだけど、さすがによくわかんねぇアニメとか乃木坂がTwitterトレンドを占めるのなんて教養もないただのバカじゃん?

私は帰省なんていうカッペの行事が嫌いだからその間は映画を見ていた。映画において私は敵をとっちめてやるというストーリが好き。「ブレイブハート」ととか。でもあれ最後は負けるけどウィリアム・ウォレスという心と体が燃え上がるあの荒々しいまでの愛国心は日本人が今後危機に直面する際に見習うべきものだと思うのだが果たして今の日本人にそのようなメンタリティが備わっているかとふと考えた途端この映画を見終わって唯一後悔するところ。ターミネーター2とかあのT-1000の走って追っかけてくるのはホント怖いし無表情で不気味すぎて怖い。ガキの頃見た時はこいつどうやって倒すんだバッドエンドかと思ったらT-800補助バッテリー作動してロケランで奴を撃って溶鉱炉に落ちた時でさえまた生き返るんじゃねと疑うほどの強さ。邦画はホント見ない。だってつまんねーじゃん。「貞子」とかぐらいしかないね、万引き家族とか辛気臭くてやっぱ映画はスケールが大きくて派手じゃないと。だから金かかってそうな映画が好きなんだと思う。でも、邦画で若干印象に残っているのは東条英機極東軍事裁判を描いたプライド・運命の瞬間は日本の戦争の結末を考えるにあたり左右の思想分け隔てなく見てみようとしたが…やはり勝者が敗者を裁くのは野蛮でやるせない。戦勝国が裁く憎しみという感情を考慮してもそれが法の正義だとは甚だ思わない。この映画で面白いシーンがある。

東條英機刑務所の中庭でアメリカ人看守の指示で運動していたとき「パーハー」と別のアメリカ人看守が叫んだ。それを聞いた東條は「わかったよ、いますぐ行くよ(運動を止めて指示に従うよ)」とその看守に向かっていったが、東條の隣にいた広田弘毅が「いーや、あれは違うよ。あれはリメンバーパールハーバーと言ってるんだよ」と東條に言うと「なんだいつまでも昔のことをしつこく言ってくるんだなー」と東條は広田と笑いあった。その後夜になり寝床についた東條はふとあの時看守が叫んだ「パーハー」を思いだし大声で笑うその東條の笑い声は刑務所内に響き渡った。

 こーいう相手の感情をおちょくる描写がホント好き。

前置きが長い。ジョーカーという映画について語ろうとしたらこのブログ文字数1000文字越えだもん。ジョーカーとはバットマンの因縁の敵。そのジョーカーがなぜジョーカーになったのかを描くいろいろあってR-15。もうこの映画についてはブログでも口コミでもなんでも語り尽くされていて今更。その多くが心理学、社会学や現代の世相と照らし合わして語られ現実社会に影響力があり尚更危険という判断もされている。それはジョーカーの生い立ちにあるジョーカーは生まれながらの悪人ではなく社会の不条理により心に歪を生じさせその我慢の限界は社会が悪いと印象付ける社会風刺画されている点が大きく際立つ内容であるから。極悪非道なジョーカーが誕生したのは社会に責任がある。それを結論付けているのはラストのシーン。もうこれしか言えないよこの映画は。

ただ社会が悪いから生きづらいのではなく、自身の気質も関係してくる。精神病にはホント生きづらいんじゃないのかな? 人との世渡りって時としては命にかかわる。ジョーカーは精神面の危うさからくる人づきあいの不器用さで自分の首を〆ていたと思え社会のせいだとは一概に言えないと。それでも私はジョーカーをジョーカーにした最大の原因はランドルとかいう同僚と上役だと思う。つまりブラック企業体質とが一番悪いんじゃないのと。ジョーカーが最初に人を殺すきっかけは同僚に拳銃を押し付けられたこととその同僚に懲罰を課さない上役。ああいったクズ同僚や相手の言い分を聞かないですぐクビにする上役が悪いんだと思う。以上。つまり仕事をするときはクズな人間がいないところにしろというメッセージがこの映画から印象付けられる…。ジョーカーをヒーローに祭り上げる程今の社会は腐っているんだというメッセージ性よりは私はこちらのほうがしっくりくる。あとは人に対する優しさが凶行を防ぐ。人間貧乏でも人に恵まれれば何とか幸せになれるんです。優しい人や大切に思う人がいてくれればお金なんてなくても何とかなるんです。お金も無くなり人とのつながりもなくなればそれはもう「しまい」になるんです。だから行政の人とのかかわりを断つような生活保護やめろなんていう自称(自傷)メンタリストは無責任すぎるのです。生活保護は貧困ゆえに犯罪にを食い止める重要な手立てだとわからないのは残念です。ホームレスの方はああいった状況になっても人を殺すような犯罪をしないだけでも立派なのです。生きていることが大切でありそれを否定する権利はないはずです。それを駆除しろというのは人間とは思えません。ああ話が脱線。

ジョーカーがジョーカーになったのは貧乏が悪いんだという描き方よりは正義に属していたけど己の欲望が肥大化して闇堕ちしたというような描き方のがしっくりする。鬼滅の上弦の鬼みたいな(漫画のキャラでの例えは場違いと思うが)悲しい過去あったから悪になったみたいなのって私としてはチンケな設定だなと。でも真面目な人が努力してそれが駄目ならシネというクズ思想がこの映画から感じられると勝ち組は殺してしまえも共感できる。うん、確かにこの映画は危ないかも。この映画の好きなシーンはやっぱりジョーカーが暴徒に担ぎ上げられてジョーカーが血を自分の顔に塗りたくりそれに応えるようにして踊るとこ。弱者が強者に勝つには非合法な行為をするしかない。弱者の勝利って見たいと思わない? どうしてもこういうシーンになってしまうのは仕方がないし、日本ではそんなことはあまりにも非現実的だしだから日本人の私は憧れるのです。

 

 


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この動画は階段でダンスが大いに語られるが私はもう少し先のシーン。正義の側も正義を見誤れば悪以上の悪になるし、だから正義の側には相応の責任が課せられる。警官が市民に発砲して殴られるのは当然の報いだと思う。警官がボコられるシーンは痛快。