寄らば大樹の・・・どこか2

その日その日感じたことを書いていくみたいな。たまに変なこと書くときもあると思いますが馬鹿だなと思ってスルーして下さい。

よくある戦国武将で好きなのは誰という類のもの

戦国時代という時代。

日本の歴史で戦国時代はなぜポピュラーなものなのか? 大河ドラマの半分以上の作品はこの時代の物語であるとともに今なお広く語り継がれる理由とは? 井沢元彦の逆説の日本史の一文があるが、

「戦国時代以前の日本の歴史とは日本人特有の秩序を重んじ伝統や格式に裏付けされた秩序、先例主義の政治体形を好み旧来の政治体形を壊さずに務めてきた。その古めかしい慣習を破り実力で国を治めようとする戦国時代というのは従来の価値観とは一線を画し、それはこれまでの天皇から臣下、民という共同体社会から成り立ち争いよりもあくまで話し合いで物事を決めていこうとしたそうした日本の和の秩序から逸脱した極めて個人主義的な価値観の元に置かれた特異な時代でもある。力で国を取り合う様相は個々の武将たちの個性が色濃く映り、天皇、公家、将軍家の意の下には動かず戦国大名独自の采配で国を経営するという旧来の権威秩序をでは推し量れないいわば実力主義で勝者が決まる様相。そこに人物の強烈な個性の塊が出来上がりその個性こそが我々が戦国時代に引きつけられる最大の一員かもしれない」

はい、自分でも何が言いたいのかわからない。何せそういった本もう邪魔で捨てたから今更内容とか覚えてないし…。言いたいことは確か…承久の乱で勝利した北条泰時はなんてなんで朝廷滅ぼして北条天皇にならなかったのか? 鎌倉将軍家に代わって将軍にならず執権のという将軍の下の位にいようとしたのか? 戦に勝てばその勝者が歴史の支配者になれるものを中国や欧州の歴史ががそうなのに。…それはもうこの国は天皇がいてその天皇の政治を手伝うのが公家で地方の政治は武士の頂点にいる将軍にやってもらおうという政治体形が出来上がってそれをいまさら壊すような真似はできなかったから。これこそが井沢元彦がいうすでに出来上がった秩序、先例主義というもの。そうした古いしきたりに捉われない個人(戦国大名)が気ままに動いて武力で国を取ったり取られたりする個人の能力でその強さが決まる個人の個性に焦点を合わせた最もキャラ立ちしている奴らばかりが出てくる時代こそが戦国時代であり、その「キャラ」に私たちは惹かれるのだろう。

この前置き長くなるくせ正直辞めたい。では私の好きな戦国武将を発表します。ちなみにリンクは参考にと貼りました。

 

ranking.net

 

1位 佐竹義重

板東太郎、鬼義重という勇ましい渾名は地元茨城の誇りとして好きです。でも自分の地元は北相馬郡下総国常陸国の佐竹氏と自分違うでしょ。北条、伊達という二大勢力と渡り合ったその采配と南奥州の国人をまとめた政治的手腕はただの一大名とは思えないほどの器量の持ち主であると。戦術戦略では三傑には及ばないのは、そんなのわかりきったこと。能力云々ではなく個人、個性に惹かれている数少ない武将。

2位 真田信繁

真田の天才の系譜を引き継ぎ、豊臣家と運命を共にした生きざまはまさしくこれこそが滅びの美学。勝つことよりも負けたことが素晴らしいと言える唯一の武将。アンチ徳川である自分の主観も大いに入っているが多くを語る必要はないくらい好きな武将。

3位 大谷吉継

難病を患いながらも武将としての器量は申し分なく徳川の天下国家を認めつつも親友石田三成の為に死んであげられるその友情こそが「最も純なり」。友情物語が霞んで聞こえる戦国時代において友を思い死ねる人とはかくありたいものである。

4位 毛利隆元

偉大な父と優秀な弟二人の存在に引け目を感じつつ、自分の出来ることだけに心血を注ぎ見事毛利の縁の下の力持ちとなった。その証拠に隆元を欠いたあと父も弟達もいなくなって初めて隆元の存在の大きさを思い知らされる(詳しくは割愛、腰の低さで商人から信頼を得ていた隆元だが隆元亡き後商人は金を貸さなかったほど)。才能だけでは人は推しはかれない。人柄こそが時として才能よりも優るものであると教えられた武将。

5位 立花道雪

戦に出れば一たび血の雨が降り注いだであろう大友家に過ぎた(失礼)名将。戦場での采配もさることながらその逸話に惹かれる。木陰で休んでいた際道雪の前に雷が襲う。道雪はとっさに自分をめがけてきた雷を太刀で切り払った。雷を切ったとされる太刀は雷切と呼ばれ雷をも恐れぬ無双の英雄として九州に跋扈するその存在はとても印象深い。

6位 北畠具教

南朝の功臣として武家でありながら公家として高い官位。剣術に優れる。こういう点が好き。足利義輝もそうだが名門の剣豪ってフェチ要素ナンス。

7位 松永久秀

その悪業といわれるものでも人の生きざまとしては惹かれる。信長を罵るように名器ともども自らを粉々に口砕いた激情は力では己を押さえつけることは出来ないという強烈な意思表示として何物にも屈しない強い個性が感じられて共感するもの。

8位 豊臣秀吉

偏屈な自分にしてこの順位は自分でも改めてもいいが…ガキの頃は絶対に1位にしてた。武将にしては珍しいひょうきんで気さくで人たらしでアイディアマンとする今まで語られてきた一面よりも天下を統一したその後の顛末が好きになれない。朝鮮の役もやはり疑問もある。木下藤吉郎秀吉の頃の自分の血筋の悪さという旧来の時代では大きな足かせになるだろう出自を気にしない時代、戦国時代最大の寵児としての側面でこの順位。

9位 最上義光

陰湿な計略で敵を討ち勢力を拡大する武将なんて元就、直家と存在するがこの武将はシスコンなのがいい。血も涙もない謀略家がシスコンw 茶化しちゃダメだけどそのギャップ萌える。ちなみに私もシスコン。鮭が大好きなのも人間臭くてグー。

10位 長曽我部元親

若い時は女のように肌が白く男の娘? みたいな逸話が自身の性癖に刺さる。そんな外見だったのが土佐の出来人と呼ばれる知勇兼備の名将だった…はずが嫡男を失って精神病みたいになってしまったのがあまりにもかわいそうで同情を誘うし頑張って生きていても報われない世の儚さを思い知らされる。勿論センゴクはゲームでもきちんと首を刎…

 

大勢力を誇ったから順位が上、戦が強かったから上と言って上位にするのは…正直面白くないと思う。もっと違う人物を選んでそこから知識の輪を広げていってもいいのでは? だっていつも似たり寄ったりな順位だから。言いたいのは過去の業績みたいなのよりも偉人としての人柄を重視してもいいのではないのかということ。業績だけで順位をつければ信長、家康、あと戦が強くてカッコいい謙信が上位に来るのは必然。でもそれじゃ人柄とか抜きにした順位としてみたらなんか味気ないでしょ? 順位には入れてないけど城を奪われては戻ってきてを繰り返す弱いんだか運がいいんだか意味不明で面白くも無駄にしぶとい常陸小田氏治とかネタ的エピソードで選んでみるのも面白いじゃん。いつまでも三英傑に信玄謙信たまに島津の鬼を添えてもなーんだいつものパターンかと。業績よりもその強烈な個人の個性で選んでみてはどうだろうか? ましてや愛されると題されるのならば…。戦国時代の個性豊かな面々、実はまだ知らないだけかもしれないんだから。