寄らば大樹の・・・どこか2

その日その日感じたことを書いていくみたいな。たまに変なこと書くときもあると思いますが馬鹿だなと思ってスルーして下さい。

宰相退く

安倍晋三が辞めたという。

私は日本固有の「総理大臣」という名称があまり好きでないから(何故なのかは信条等の理由)専ら宰相とか首相と訳する。

この男、長きにわたり政権の頂に君臨すること何年くらい? その長期政権の中での政策においてはどう評価されるかは個々の判断だが、私は政策に対し否定する立場であった。その理由を述べても空しいだけだからブログでは一切扱わないとしてきた。しかしこれ程国家を私物化した男も珍しいのではと悪辣な言葉で評価せざるを得ない。そして特に許せないのが自らの不正を一介の官僚に背負わせ自殺させたことである。これは安倍という男の殺人に他ならない。他の政策は国家の私物化と言えど曲がりなりにも評価する点は一語半句ぐらいは語れるだろう。ただ、どうしてもこれだけは許せなかった。

私は安倍晋三を「安倍博陸(はくろう、はくりく)」と呼んできた。博陸とは古の官職であった関白の唐名である。天下を独歩することそれまさに博陸に相成りと言う理由からである。この呼び方は独裁を揶揄した皮肉でもある。そして歴代最長在任記録を成した後は博陸の印綬を解いたわけだ。かつて力士で魁皇という勝ち星を買ってまでも幕内通算最多勝利と言う俗諺に執着し汚く八百長をしてその記録を達成したらすぐに引退した男がいた。それと同様見栄を貫いて辞めたあたりなんていう小物だろうか。こんな男を長年にわたり戴いていたのか国民は。野党よりもマシという支持を続けてこれたその本質は「どうせ殺されるならイケメン、美女に殺されたほうがマシ(野党みたいな醜い人間に殺されるくらいなら安倍みたいな背が高くてナイスミドルで精悍な顔立ちな人間に殺されたほうがマシ)」といマゾヒズムが生んだ悲劇であると私は思う。私は小泉純一郎と共にルックスだけは歴代総理の中で、その顔だちの良さは評価するが政治とは容姿や人柄で判断されるものではないしましてや野党のアンチテーゼで判断するものでもない。不正(俗にいうモリカケ桜を見る会)を本人や周りならいざしらず何故一部の国民は匿ったのかそれだけが今でも理解できない。自分が信じていた人間の悪事と言うものは中々受け入れがたきものなのだろうか。今まで自民党を支持してきた方はこの事柄について何を思う? 罪は庇うものではなく裁かれるものである。それを理解しようとしなかった一部の国民には大変腹が立つ。何故あの時に辞めさせられなかったのか。今辞められても空しさがこみあげてくる。

コロナの政策は間違っていたとは言い切れないと思うが、結局それもコロナで死亡者が他国に比べて少ないのは日本人独自のウイルス耐性に助けられた感もある。宰相は国民に向けての励ましの一声くらいあってもよかったものの、それはブルーインパルス飛行などや小池百合子都知事など各知事に投げやりだったと思う。

ああ人栄え 国亡ぶ

この国は一人の男に権力を持たせ過ぎた。それは私たちの責任でもある(一部頑固者はそうではないというだろうが)。派閥争いを治めて長きにわたる政権下。人の世の名誉や手柄などどれ程の価値があるというのか。憲法改正、オリンピックなどといっても夢のように儚く消え去るのみだ。この数年の時代、我々は一人の男の名誉や手柄の為に使い古された雑巾のように扱われてきた。その時代がようやく終わろうとしている。