寄らば大樹の・・・どこか2

その日その日感じたことを書いていくみたいな。たまに変なこと書くときもあると思いますが馬鹿だなと思ってスルーして下さい。

優秀な部下の不手際は寛容な上司や周りがそれを補う

私はサッカーが好きです。野球も好きですがサッカーのほうが好きです。何故ならサッカーのほうがスピード感があるから。まあ、音楽もテンポが速いものを好むし。サッカーの笛で試合の流れが止まるのはスタッカートとしてみている。そもそもサッカーには流れがあり、それが楽曲在るにさも似たり。

2016年のJリーグは鹿島が優勝した。この優勝の経緯とかシステムとかはあらかた知られているとするのであえて語らず。この鹿島の優勝に金崎選手がまず語られると思う。私は金崎選手が好きです。そうですね。今年のある出来事がありましたね。ある試合で金崎選手が石井監督に交代を告げられた時に怒りをあらわにして監督に反抗しましたね。それをハリルホジッチ日本代表監督の心証を悪くした。アレ、私はむしろ金崎選手の怒りを評価してました。監督の言うことを聞かない問題児。先生の言うことを聞かない問題児とは違いますよ。何故ならあれって要はサッカーの情熱、勝つんだ、活躍するんだという気持ちの裏返しがあの監督への反発ですからです。自分が活躍したいんだという気持ちを折られる交代というのであれば私は金崎選手の怒りは察しがたくはない。ああいう激しいような気性の選手ってなんだか惹かれるんですね。

元野球選手の仁志が著書でこんなこと言ってたな。

「確かに自分の成績がふがいなかったとしても、その結果だけしか見ないで相手にどうしていいかをアドバイスもなしに捨てるように扱うのは、納得できないという気持ちがわいてきてしまう。まず、自分が何故ダメなのかということを具体的に話してほしい。そのうえで自分の意見を言える立場を作り自分を納得させたうえで、判断を下してほしい」(意訳込み)

仁志は原監督に干されてたもんな。これはもしかしたら原監督に対しての意見状だろうか。私はこの二人の性格が合わなかったこが残念でならない。けれども…。仁志は長嶋監督の時代に自身が不振の時には長嶋監督から「仁志最近元気ないな。仁志が打たないとジャイアンツが元気なくなっちゃうよ」と励まされ、その言葉で救われたとどっかのコラムかなんかで読んだ気がする。単に結果だけで判断する監督とこうやって励ます監督、どちらに人がついていくかは一目瞭然ではないだろうか。勝つための厳しさというものをはき違えているその非情さが果たして勝つために必要とされることなのかという疑問を私はよく抱く。何もワザと手抜きをしていない、努力しているつもりでも結果が出てこない。結果が出てないけど努力はしている。その努力だけでも評価してもよいはずなのに、その努力さえも結果の前ではなかったことにしてしまうのは相手のプライドを傷つけるもので勝つためのあえて厳しさとは別なものだと思います。

私が仁志の話を持ち出して何を言いたかったのかわかっていただければ幸いです。選手がプレー以外の場所で問題を起こすのであれば厳しく叱られてそれで反抗するようでは強い態度が必要になってきます。しかし、懸命にプレーしているその「時」に監督に反抗するのはお互いの気持ちのかけ違いから生じるものであり、もう一度お互い話し合って解決すればいいだけであり、周りが非難するものではないし、非難ではなく相手の気持ちを分かってあげていただきたいと常に思うことです。金崎選手は自分がふがいないから今に、今そのふがいなさを次のプレーで返上してやるという熱く強い気持ちがあったとする。その気持ちを達成する間もなく交代という冷や水を浴びせられて面目を潰された。自分の気持ちに反する態度を取られたことに対しての怒り。もちろん監督の指示に従うのも立派な選手に求められることで、感情をコントロールできなければ小物としてバカにされてしかるべきである。サッカーは戦いである。戦いで軍法を破れば存分に報いを受け、厳しい軍法こそが軍を強くする。監督の指示は軍法である。それを破る行為とあってはチームの統率が乱れる。そう考えたら金崎選手の態度は打ち首ものだろうか。しかし私はこう考えている。

人には心がある。無情ではいられないと

私は職場で人に対して甘いと言われるのはこういう気持ちがあるからだろう。でも、私はそれが正しいんだと。その後金崎選手はどうだろうか。監督に謝罪して浦和との戦いで2ゴールを挙げて大会MVPになった。あの態度が悪い選手が何でMVPになれたのか。石井監督の、その人格が立派だったからの一言に尽きる。これでわかっただろう。今回のブログタイトルの意味が。

暗算ぐらいしか取りえのない優秀なのかもわからない私は職場では問題となった金崎選手のような振る舞いをして周りを困らせてきた。私なりに仕事で努力しているつもりでも、相手の意見を待たずに独断で裁量を行使することへの周りの反対に激怒したことがある。だったら辞めてやるよと幾度と脅してきた私を救ったのが上司、上司と同僚だった。なんでも「俺は病気だから」と開き直る私に上司や周りは理解を示してくれる。何で扱いずらい私をクビにしないのかと尋ねたら「君がいてくれないと困る」と上司に言われた。「その困るというのは会社にとってか?」と私が返したら「仲間がいなくなると寂しい。だから困る」と言われたときは涙がこぼれた(仕事のキツさに文句はあるけどね♪)。

どうやって人と人とを結び付けて成功に導くか。私はこの浦和レッズ鹿島アントラーズの試合を見て改めて考えてみた次第です。