静かに過ごす日
終戦の日。人はこの日をどう過ごそうとそれは勝手、勝手である・・・。
大日本帝国の最後の海軍大将、井上成美は終戦を迎えたその後、周囲とは関わろうとせず一人その余生をおくることを常とした。
そんな日々の中、八月十五日には朝食も昼食もとらず制帽を頭にかぶり家から海岸へ出かければ日が暮れるまで、ただ海だけを眺めていたという。
私が軍人としても人間としてももっとも尊敬せねばならない人物は一人二人ぐらいしか思い浮かばない。
この日になると何やら思うものがあるのはわかるが。
今日は戦争で亡くなった方々を思えば、言葉少なく静寂の中に身を置きたくなるそんな気持ちにはなるから。
人があれだけ亡くなったのに毎年よく騒げるものだな。
死者を弔うことを忘れてイデオロギーを振りかざす行為があるとすれば。
井上成美の言葉をまこと勝手ながら拝借させてもらい、言わせてもらうと。
不見識者め、恥を知れ
私の勝手な気持ちですよ。