寄らば大樹の・・・どこか2

その日その日感じたことを書いていくみたいな。たまに変なこと書くときもあると思いますが馬鹿だなと思ってスルーして下さい。

密教の世界を覗いてみる

今日は東京国立博物館にこちらの特別展に出向いてきました。もっと早く出向こうとしたのですがこの日になりましたことを・・・素晴らしい密教の宝をこの目で知ることが出来たことに私の教養も深まればと。
弘法大師こと空海はもはやどれだけの人物なのかは語るまでもないでしょう。大陸の仏教思想である密教とは書いて字の如く「秘密の教え」とされているだけに神秘主義的な印象でそれが興味をそそられます。私が密教に興味をもったのはその「書いて字の如く」の意味からでした。そして、密教の伝道者空海とは。密教についての知識を持とうとしても実際どういうものかを見てみればより具体的に頭に入っていくだろう。それならば早くこの特別展を見に行かなければと思ったのだが、実際この日になったことが私の興味からは薄れていたとはなんとも冷めやすい性格なのだろう。
博物館に入ったのは正午すぎ。10分の待ち時間なんて大したことない。しかも日差し対策にテントの中で待つ事が出来るとは大変行き届いた対応だと感心した。ではどんな展示だったのは・・・。最初に何が展示されてるのかワクワクしながら歩くと最初は弘法大師像が掲げられていました。最初の展示フロアは能書家としての空海の書風を物語ることができました。それは私も書道やってた身で解ったフリをしながら・・・。第2フロアでは空海の師である恵果の肖像画が傷みが激しいのか顔が確認できなかったのがちょっと残念でした。またここでは密教の法具は大変興味深く写りました。第3フロアは密教としてはあまりにも有名である両界曼陀羅図が展示されてました。ここで注目する血曼陀羅平清盛が太平の世を願い、曼荼羅の中央の大日如来の宝冠を自らの血を使って描いたものだそうです。その説明に平清盛の思いを垣間見た気がします。大変大きい曼陀羅で圧倒的存在感でした。第4フロアは大日如来千手観音菩薩像、十二天が展示されてました。それは大陸の気風を色濃く残しているかのようでした。そんな異国的に写る仏教文化をこの日本で見たという目新しさ。そんな空間が新鮮に映りながら第5フロアへ。ここは仏像曼陀羅と出品目録に記されており、上にアップしたチケットの仏像が展示されてました。四天王の一尊に数えられる持国天立像の顔の恐さに驚かされました。ここに展示されている仏像はその姿や大きさから迫力があり、最後に「密教とは」を印象づける格好の展示だったのでは。
以上が私の空海密教美術展の感想です。とりわけ教義など密教の教えについては難しくて語れません。ただ見た感想を書いてみたまでです。注目するのは日本仏教の成り立ちといえる鎌倉仏教とはどことなく雰囲気も違っているものです、今回の特別展。そんな違った側面を持つ密教という世界を堪能できたことは貴重な時間を過ごすことができました。