寄らば大樹の・・・どこか2

その日その日感じたことを書いていくみたいな。たまに変なこと書くときもあると思いますが馬鹿だなと思ってスルーして下さい。

私の好きなスポーツ行進曲

サラブレッド・マーチ Thoroughbred March 作曲/渡辺岳夫

編曲/鷺巣詩郎

こちらがオリジナル



作曲者についてはこういえば馴染みやすいだろうか。テレビアニメの「巨人の星」、「アルプスの少女ハイジ」などの主題歌を手がけたのが渡辺岳夫氏。サラブレッド・マーチはアジアの競馬発展の相互協力を理念においたアジア競馬会議において1969年開催の折、日本中央競馬会(JRA)からの依頼で作曲された楽曲です。曲は会議開始の時に流されたそうな。そしてサラブレッド・マーチの曲調を気に入った関係者の力で中央競馬の入場行進曲に取り入れられた。曲は1987年までの全重賞競走で使われ、その後の行進曲の刷新後はサラブレッド・マーチは残して新たに鷺巣詩郎氏の編曲が加えられた形で関西、中京、小倉と北海道の競馬場で行われる特別競走の行進曲となった。こちらの曲は2007年まで使われ、2008年の行進曲刷新後は使用されなくなった。
私は今なお、競馬の入場行進曲にサラブレッド・マーチに勝るものはなく、今の行進曲なぞサラブレッドマーチに比べたらゲロ※一部除く(石原慎太郎風に誇張で言って、今の入場行進曲を汚してしまう発言だと自覚)。学生時代には携帯の着信音は同曲であった。競馬を見るよりも馬券を買うよりもこの曲が聴きたくなってウインズ後楽園でモニター越しから流れるだろう札幌競馬土曜日の11R特別競走の本馬場入場を楽しみにしていた。
鷺巣詩郎氏編曲のサラブレッドマーチはシンセドラムが心地よい。トリオ部分での6/8から拍子が変わるメロディーラインが大変洒落ていて、この点が競走馬が軽やかに馬場入場してくる光景と相重なってのシンクロ率というか相乗効果というか、とにかく競走馬の入場という標題音楽を思い浮かべれば非の打ちどころがない完璧な様なのである。この曲があったから馬券なんぞ当たればいいくらいの気持ちでいられた。
日本のスポーツ・マーチといったCD集に収録されている原曲のほうもこれが言える。鷺巣詩郎氏編曲の明るい曲調よりは格調高く、サラブレッドの容姿から醸し出す気品の高さといったものと重ねてしまうし、競馬のブラッドスポーツという負のイメージを一気に払拭させる落ち着きを湛えた上品さが感じられる。それはやはり、弦楽に頼らない正統派ブラスバンドの演奏だからそう感じると、私の場合は思う。
上で紹介してありますニコニコ動画ですが、二つのサラブレッド・マーチを聴き比べるのも面白いかもしれません。
何かの機会があれば、またこの曲を競走馬の入場行進曲で流してもらいたいと切に思うのですが、それは私のわがままです。


サラブレッド・マーチはこちらのCDに収録されています

スポーツ・マーチ・ベスト

スポーツ・マーチ・ベスト