就活で自身を見失うことはない

私もなんで関わり合いがない就活にいまだ興味持つのか。ニュース見てたら運転手からハンドル奪ってバスを横転させた就活中の大学生がいたらしいが･･･動機は何なのかはおそらく･･･なんかもう、もっと気楽に構えてりゃいいんだよ。就活なんてすっげーくだらねーんだから。大体、人の性格で左右され、人格を否定してまで行わせようとする面接等のプロセスなんかやめろ。企業はイキがってんじゃねーぞ。
私はこの大学生には同情する。バスをこけさせて人々に迷惑をかけたことは除いてだが。たぶん、就活で自尊心が傷つけられたんだろう、くやしかったんだろう。本人は自殺したかったと言ってるが、私はちょっと違った視点で考えてみた。あれはあの大学生の最後の手段として自分の存在の意義を回復したかったのではないだろうか? 自分という存在を世間に悪いなりにも見せつけてやる、これでも無視するのか、と心の防衛反応だったというのはとっぴすぎるだろうか。
どうもニュースで大学生が「降ろして下さい」といった言葉が意味深に聞こえる。就活でも否定され(私の勝手な思いこみだが)、自身の存在意義に危機感を抱きながらバスの運転手にも降ろせないとさらに否定されたことでもの凄いストレスが襲い、自分をここまで追いつめた社会(この場合は企業が主か?)に対する怨念や羨望、嫉妬から自分の死の道連れにしようとする心理が働いたとすれば、それは犯罪精神医学ではよく聞かれるらしいが。自己愛が強いゆえに発作的に起きたのだろう。自殺したかったとは事件が起きたあとに抱いた心の内だろう。こうしたメンタルの弱さは現代病として多くなりつつある気がするのが悲しい。
はっきりいってこの同情が正しいとは思っていない。これでは大学生以外のバスの中の人たちの心情を察していないし、先につけ足したように事件を引き起こしたからには罰は背負ってもらう。ただ、事件の内容を聞いただけで頭がおかしいと勝手に決めつけるのなら、こちらも勝手に言ってみただけだ。なんていうか私は決めつけがホント嫌いだから。
むしろこの事件に目を向けるのならば、この大学生がここまで追いつめられてしまうほどの近年の就職活動の問題点だろう。
その問題点なんて語りたくないから、私もつい前に書いたそれらしいブログの愚痴を消しといた。就職が人の人生を左右するなんてよくよく考えてみるとなんだか悔しい。だから面接で悔しい思いをしたら面接官の反応が面白いから私みたいにタメ口ぶちかましたらいい、今度の面接で。資本主義が競争社会ならば機械平等であっても実力、運がなければこの日本では報われないのだが、結果の平等であったなら社会主義の失敗があるだけにこれはいたしかたがないし否定しがたい。だが、どこか心の奥にこの社会、もう少しあわれみをいだいてほしい。日本人のそういうお人好しな心に私は期待したいのだが。