ウマ娘に出てくる馬たちを語ってみるその2
前回のつづき
ナカノコールの立役者。ダービー勝利後の「豊がなんだ横山がなんだ、俺はあいつが幼稚園の頃から馬にまたがっていたんだ」と中野騎手の言葉が印象深い。馬よりも騎手のイメージ。
ナリタブライアンの兄貴。顔がデカい。天皇賞秋で屈腱炎を発症して引退した時その次の週の菊花賞でナリタブライアンが三冠達成した時の杉本氏の「弟は大丈夫だー」が思い出す。なんか杉本清の実況よく気にしてるね。
ロードカナロアが出てくるまでスプリント戦ではこの馬が一番だとしていた。最後のレースとなったスプリンターズステークスは鬼強。流石である。
レース中に熱くなると噛みつきに行くらしい。フェブラリーS勝馬と言うよりもそちらのほうが印象強い。ちなみにあのサンデーサイレンスもプリークネスSでイージーゴアに噛みつこうとしてたし、これくらいの闘争心がある馬は面白い。
この馬をダービーで見たかった。産駒にまで脚の脆弱性までも伝わらなくてもいいのに・・・。
シンボリクリスエスの弟弟子? レース内容に派手さはないが先行して抜け出すという大レースでも安定した成績が見た目以上に強さを感じる。英国インターナショナルステークスでキネーン騎手にしてやられたことが悔やまれる。
ヤスヤス(安田騎手)に立ちはだかるテイエムオペラオーのやり取りは幽遊白書の蔵馬と海藤のテスト対決を思い出す(?)。どうしてもテイエムオペラオーと一緒に語られてしまいがちなのは致し方ないか。
菊花賞ミホノブルボンの三冠阻止、メジロマックイーンで天皇賞春三連覇阻止となにかと悪役みたいな存在にされてた感。だが、最後の予後不良は言葉にしがたい。ちなみにビートたけしはあのレースの後「馬なんてアレだよ、毎年うん数頭事故で死んでいるのに今更お涙ちょうだいとはね」と毒づいたとか。
ダービーを勝ったときの「あの」オーナーは天国気分。武豊との関係はアドマイヤベガから始まりアドマイヤムーンで終わったとか。名牝ベガの子としてよりもどうもオーナーを思い出してしまう。
名前がなんて可愛らしいんだろう。この当時は競馬とかさっぱりだし正直よくわからない。けれども名前は可愛い。それでジーワン馬。もっと面白い名前を小田切オーナーを見習って考えろ、馬主どもは。
でたー、私がディープインパクトとともに最強馬としてまず候補に挙げる馬。その理由は芝ダートどちらでもジーワンを制していること。海外では最強馬とは芝ダートどちらでも最強でなければならないという思考がちょっと前まではあったし(ガリレオがBCクラシックに出るとかで)、今でも私はこの考え方から最強馬として挙げる。今でいえば野球の大谷みたいなもん。マイルチャンピオンシップの変態末脚は今見ても変態的。天皇賞秋でテイエムオペラオーを強襲して負かすのは何とも言えないカルタシスだった。
なんといっても天覧競馬の天皇賞秋でのデムーロ最内強襲と最敬礼が思い出す。ダービーでは内田騎手の乗り方は「これで中央の騎手は終わったな」とまで思えたほどの神騎乗だった思う。何かと騎手で語りたくなるそんな馬。
凱旋門賞に最も近かったのはディープでもオルフェでもないこの馬。今でもあれは夢ではないかと思う。宝塚記念馬だが何も誰もが認める最強馬が凱旋門賞を勝てるという間違った思い込みはこの馬を見習って改めてもらいたい。柴田ヨシトミ稀にみる神かがり騎乗が吹く。
天皇賞春での田原の渾身の追い込みは鳥肌もの。逃げても追い込んでもなんでもできる自在性の脚質は今では珍しいかと。
吉田騎手が天狗となるきっかけとなった馬という印象か。牝馬としてレースに出れば強いが牡馬に混じると一枚落ちるのは男勝りな牝馬というイメージではなく、女性的な繊細さと優しさを思い浮かべる(キモいか?)。
ネタ馬? 有馬三年連続三着という個性派ホースとしてまず名が挙がる。私も有馬三着三回ぐらいでしかあまり詳しくは知らない。ジーワン馬でなくても名前を覚えられるのはこれが競馬の面白さなのでしょう。
・・・あー意外と言葉で語れないものだな。このウマ娘、私も見ましたがまあ、その感想はどうなんでしょうか。競馬が好きだったころ見ていれば間違いなくハマっていたでしょう。ただいえることは競馬を金儲けギャンブルとしてしか見ていないことよりも、こういう何らかの目的で競馬を愛することは私は大いにお勧めしていきたいと思う。中には馬を擬人化美少女化して競馬を冒涜しているという印象も感じることはあるかと思うが、それは・・・まあそれでもいいと思うが、だからといって決して好きなものに対して批判はしないでおいたほうが双方嫌な感情を持たなくてすむでしょう。
最後に私が何故長々とこんなことやったかというとギャンブルとしての競馬ではなくエンターテイナーとしての競馬が好きになりつつあるからこんなこと言いました。
以上これにてウマ娘の個人的思いを終わりにします。