寄らば大樹の・・・どこか2

その日その日感じたことを書いていくみたいな。たまに変なこと書くときもあると思いますが馬鹿だなと思ってスルーして下さい。

私が好きなアニソン

ブラックジョークっていうのは安易に語るものではない。不謹慎を笑いに変えてこそ、それを許容できれば器の大きな人間に育つというもの。

可愛い顔してさらっと闇が深いような物言いする子が最近は見かけない。

田中ぷにえって一体何なんだよ。こんなふざけたヤツ他にいるのか? おそらくアニメヒロインの中で最も性格悪いだろう。ドスグロさがグロ画像レベル。大魔法峠とは大菩薩峠が元ネタ。意味わからん。

この動画の見どころ。最初の植物というか花は、アレはケシの花(笑)。出オチ。歌詞の「トカレフ」とあるのは旧ソ連の名銃。いわば殺害の象徴。それを示すように「キルゼルオール」とは皆殺しという意味。このことがどれだけ重要か。明らかに「子ども=アニメ」方式は決して示さない。いかにアニメという非現実世界をモチーフにしていても、シャレもここまで来れば見事という他ならない。「優しい言葉もいい笑顔も信じちゃだめ」という歌詞は性善説現代社会を成り立たそうとする(何事にもきれいごとしか言わない、本質を理解しないでうわべだけで良しと判断する、優しさが平和をもたらすという理想主義が正しいという態度)、その非現実的ユートピア発想という驕りを顕著に非難するものである。ゆえにリアリズムを空想というアニメという枠から引き出したコペルニクス的発想は斜め上をいくものであり、常識を覆した。無邪気に踊りながらもそのバックには燃える金閣寺、国会議事堂、法隆寺六本木ヒルズはいったい何なのかは既成概念を打ち壊すことで視聴者にインパクトを与えるもの。ブラックジョークの下地ともいえる。ぷにえが走りながらの背景には切腹、大飢饉コロッセオの動物刑、またこの動画には記されていないがバルバロッサ作戦でのドイツ軍の惨状が映し出されているのは、萌えというものに対極を成すものでもある。可愛いものに対して残酷なものを見せつけている。この意味は可愛いものにも裏があるという田中ぷにえの性格を表すいわばメタファーであるといえるかもしれない。また、可愛いものにしか目がいかない大衆とは残酷なものを見ようとしない。だからそんなバカな奴らに残酷なものを見せつけてショックを与えてつつ、綺麗なものばかり見てはいけない、裏の顔(残酷さ)も知るべきという皮肉、風刺とも読み取れる。

表裏一体。可愛い表は裏まで可愛いのか。否。善(可愛い萌え)を持ちて悪(残酷)を描くこのアニソン。

可愛ければ許される。可愛くなければ許されない? そんな狭量な人間がいてたまるか。それを痛烈に主張するかのようで私はカラオケで必ず歌う。