寄らば大樹の・・・どこか2

その日その日感じたことを書いていくみたいな。たまに変なこと書くときもあると思いますが馬鹿だなと思ってスルーして下さい。

日本競馬の珠玉、英雄の娘

ジャパンカップは馬券を買っていた。よほどのことがない限り、当たりハズレ度外視で馬券を買うレースが東京優駿有馬記念、そしてジャパンカップ。そのレースの予想は見事に外れてしまった。正直「馬に対して失礼な評価」を下してしまったと思う。お恥ずかしい次第である。
予想は今度こそルーラーシップを挙げた。プリンシパルSでの走りは今後の府中2400で一番実力を発揮する。ただ、まだ年齢を重ねていかないと能力が見いだせていない。今海外の大レースを制した五才馬で能力が開花した。広いフェアな府中2400で紛れなく、日本の競走馬で能力が高いであろうルーラーシップ。順当に勝ち負けだろうと。騎手ウィリアムズは先行して抜け出す今年の宝塚記念みたいなレースをすると見た。なおさら先行馬が有利な今週の府中の直線。後ろで競馬しても前が止まらない。前走は出負けしたので、スタートは確実に切りたい。母父トニービンの血は問答無用でその血統に従うもの。父は府中2400でレコードをあげ、母は幾度かのジャパンカップで勝ちはしないが、競馬では負けはしていない。血統鑑みるとこれほど2400のジャパンカップにふさわしい配合はない。
ダークシャドウは騎手のデムーロだからという言い訳が大方占めている。今年秋の天皇賞は感動的だった。デムーロの馬券を買わない方が面白くないだろう。「騎手で馬券を買うという」ことができるのが、外国人が短期免許でやってくる時だけだとしたら、それは(日本人騎手にとって)寂しいことである。ダークシャドウはレース映像を見る限り、右回りの阪神では手前を変えるのがぎこちなく見える(だから今年の札幌記念は脚さばきがぎこちなく、前から遅れを取るだろうと判断した福永騎手が無理に先頭に並びかけたのでは?)。左回りのほうがスムーズに回れているし広い府中。しかし、2400という距離的な部分を考えれば不安。2400を連対するには2400の実績がこと、ジャパンカップでは必要になる。それがあるのか、人気はやや控えめ。ならばすべてがデムーロ頼みである。結局能力うんぬんではなかった。
トーセンジョーダンは今年はいまいち? いや、大レースで馬券に絡んでいる。先行して前で粘れば、後ろで不利を受けずにレース運びが予想するこちらとしてはホッとするかのようだ。それにしても前走はローテが悪すぎる。あれ私は一円も買わない。今回買おうとしたのは単純に一叩きで馬の様変わりに期待していた。穴馬を見つけようにもサンデーRの馬以外興味がそそらないし、今年の凱旋門賞馬でさえダメだししているのに他の外国馬の面子は酷すぎる。そんな穴馬を見つけているうちのトーセンジョーダン。まだ力は衰えてはいない3着までならあるだろう。それと私は血統厨を振りかざし、ジャンポケのトニービーンの血と府中の相性の良さが捨てきれない。外国人騎手にしては案外なスミヨシ騎手は隠忍だが。
フェノーメノは前走のレースぶりが印象がいい。負けてもスムーズに反応してまっすぐ力強く駆けている。エイシンフラッシュデムーロの気持ちが乗り移ったようで、あれで負ければ仕方がない。もともと2000は短いと思っていたところの距離延長は好材料。ダービー戦線でも2400も十分な上りと持ち時計で連対している。ゴールドシップ、ディープブリラテに比べるとスケールが小さく映るのは否めない。だが、それはただの主観的要素に過ぎなかったのでは? こう考えるよりは素直にコース実績と若さを買ってみる。騎手の蛯名は他の騎手に失礼ながら岩田騎手とともに負けても納得した騎乗をする名手。
買った馬券は4、10、13、16のワイドボックス6点×3000円=18000円
あとはデムーロ複勝とかルーラから8枠馬
さて、これほどの大レース、注目の三冠馬について私は軽視ではないのだが、変な難癖で予想からあえて外した。その理由は簡略させて頂く。
オルフェーヴルは先の凱旋門賞で精根尽き果てるといった、オルフェ自身の能力を余すことなく出し尽くした。これほどのレースをしてきた。つまり反動である。しかも私には燃え尽き症候群のような競馬に対する集中もなくすほどではないかと・・・。内に寄れてラチにぶつかりながら走った凱旋門賞の直線。そしてあの時の記憶、阪神大賞典であれほどのレースをしながら2着なら相当の実力馬、さすが歴史的名馬。天皇賞は間違いなく一着だろうという流れがあったように見える。結果オルフェは春の天皇賞は惨敗した。つまりその「なんとなく今回もそんな空気なのでは」と邪推してしまった。大外枠は馬群にもまれずレース運びも、大外をブン回してあの時の春の天皇賞。全く今回の池添騎手の好騎乗は自分の見識に恥ずかしい限りである。
ジェンティルドンナ。サンデーRの馬はわりかし好きだ。強いとかではなく馬名にセンスがある。ブエナビスタオルフェーヴル。それは欧州人的センスの良さで好印象だ。それでジェンティルドンナは好きな馬でトリプルティアラになってからまた好きになった。しかし・・・正直秋華賞のレースぶりは期待外れだった。最終コーナーを回るころには前に上がっていく反応が乏しく、岩田騎手が気合いをつける鞭入れをしていたあたりが「ああ、伸びないのか・・・」と落胆した。しかし、直線で脚が冴え、ヴェルシーナを捉える勢いに驚いた。それでもハナ差なのが気に食わない。ヴェルシーナも強いのだが、いったんヴェルシーナを交わしたらさらに加速突き抜けるかと思った。最終コーナでの反応の悪さと最後の最後まで完勝して3冠馬になって欲しかったが、ハナ差というただそれだけの理由で「それだけか」の評価だった。-14キロはぎりぎりの馬体重。調教の動きも悪そうだ。ウオッカが三才で挑戦した宝塚記念ウオッカが三才で挑戦したジャパンカップブエナビスタエリザベス女王杯で3着(ペース自体が原因だろうが)。ファビラスラフインは偶然の賜物ではないか?
否。ジェンティルドンナ、日本の名牝として見るより一代の巨星。
レースはビートフラックが逃げるか。これなら不良馬場を望んだ。オルフェが前々で競馬したのが以外。後方後ろで最終コーナーから追い上げるかと思った。結果前で競馬して決着したようなもの。もし、最後の直線の末脚に賭けるとしても、外馬場は伸びないし、ジェンティルの前を捉えられなかっただろう。そう考えると池添騎手の勝負勘のよさか。驚いたのがジェンティルドンナのほう。内ラチ沿いはなんだか伸びる。エイシンフラッシュデムーロを真似したのが結局地方競馬出身の騎手か。蛯名は相も変わらず内で詰まるのを恐れるのか。今回も秋の天皇賞のように騎手で勝ったような気もするが、自分はそうでないと思う。まず直線200m手前でオルフェが内に寄れた。それにジェンティルのほうに馬体が接近。それで前のビートフラックに前をブロックされる形になった。これは競馬の流れから発生したものかいなか、この流れにジェンティルは逆らった。三冠馬の馬体を弾き飛ばす。騎手岩田は無理にこじ開けようとしたあの尻を浮かした騎乗からそれをしようとしたのがわかる。よくもあんな岩田の強引な進路導き出しに臆することなくジェンティルはやれたものだ。並みの名牝ではあれはおそらく後ろにのけぞりたくなるだろう。オルフェ―ヴル邪魔だと言わんばかりのタックルかまし。この馬三才牝馬サンデーサイレンスイージーゴアを負かしたプリークネスSに相通じる。抜け出そうとするイージーゴアにサンデーは噛みつこうとするその荒ぶる気性とド根性。ジェンティルドンナがこんな馬だとは知らなかった。オークスでの鋭い父譲りの末脚のイメージが父以上の激情の馬ではないか? あれで岩田の力でなくてジェンティルドンナ自身の力で勝ったようなもの。
もちろん、あれだけの三冠馬を吹っ飛ばすほどの牝馬三冠馬が審議になるのは自明の理だろう。またしてもクソウザい鼻持ちならぬJRAの横槍と言いたいところだが、ジェンティルの降着は「ある」と直感した。走行中の馬の体勢を大きく変えるわかりきった進路妨害だった。だが、オルフェもジェンティルのほうへササっているし斜行してジェンティルの進路を塞いでいるようだ。それが競馬の流れから偶然起こったのか、池添が蓋をしたのかわからないが。事実よく見てみるとジェンティルも不利は受けてる。その不利で終わるはずのものがオルフェをジェンティルがカマした強引さ大胆さが印象悪く映ったのだろう。私が勝手に判断するとこれは喧嘩両成敗だと。オルフェがまっすぐ走らないからあの審議が始まったのだ。ジェンティルが逆境を跳ね返した、それで一着になったという努力を見るならば降着はいささか不憫に思ったか。目視検査ごときで裁決を下すのはあまりにも難しく容易なことではないのは常々わかっていたこと。それに不満なら私みたいに糞RAと呼んで馬券を買わないか、せいぜい文句を言うだけで現状はこれからも変わらないから。今回の審議は岩田騎手の騎乗停止と着順を変更せずに同感してやる。ちなみにこういうゴタゴタが嫌だから日本人騎手は外目外目と馬を回して不利を受けないように努めるのだろうか? それだとデムーロ、岩田に内をすくわれるだろう。
牝馬三冠にジャパンカップ制覇。今まで牝馬三冠馬年度代表馬に選出しなかったことは、私から言わせればバカ記者共は今度こそジェンティルドンナ年度代表馬に選出すること。じゃなきゃぶん殴る気持ち。外国馬は申し訳程度の凱旋門賞馬が惨敗するならば、ジャパンカップは海外競馬から遠ざかる。英国の重賞一つか二つ勝利とかダメもとで遠征してきた感が今回の海外馬、鼻につく。海外一流馬はジャパンカップの特殊性から見てもネームブランドがないと感じるから、(モンジュー4着のように)戦歴に傷をつけるからと来たがらないのか。日本馬が強いのではなく、今回も外国馬が弱く日本競馬の適性に相反するものだった。オルフェーヴルはまだまだ強い馬。宝塚の勝ち方はそうそう真似できるものではない。気力を凱旋門賞で持っていかれたという私の判断が大間違いだった。
そういや、海外の記者たちは第32回ジャパンカップの勝ち馬「ジェンティルドンナ」をどう評するのだろう。
極東の烈女
私だったらこうやって記事に書きたてるけど・・・すべったね。