寄らば大樹の・・・どこか2

その日その日感じたことを書いていくみたいな。たまに変なこと書くときもあると思いますが馬鹿だなと思ってスルーして下さい。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!←お、おう・・・

よくマンガを読まなくなって久しくなる。人生のわずかな時間の合間に新書を読んだりするが、何故最近漫画を読まなくなったのか? そんなことで久しぶりに買った漫画というのは、ネットでひそかに話題になったらしい「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(1)」について。うーんいかにも外罰的態度ありありのネームですね。でもちがうな。
実は表紙の女の子を素で可愛いと思った。
この漫画は男性との交際経験がないモテない女性「通称喪女」(2ちゃんのモテない女性板がネタ元)と呼ばれる女子高校生のモテるために涙ぐましい奮闘をギャグを交えた一話完結のストーリー。まぁ、どういう内容かは大方予想をつけたけど・・・ゃっぱり表紙の主人公黒木智子が気になるんだよなぁ。どんよりと瞳の光沢がないジト目でひどいクマができて髪は長く片方の目にかかって右目が隠れているゲゲゲの鬼太郎で若干病んでる印象。スタイルは小さく幼い風采。だけどそこが萌え要素だったりもするし、あーそういえば私が高校生の時に同級生で雰囲気似てるコいたわ(笑)。私の好きな異性のタイプはオールウェザーとそれはそれで・・・。
一話は主人公の黒木智子が中学から高校に進学するときに高校デビューというか、高校で素敵な恋を夢見てます。しかし、中学三年間で6回しか男と喋ったことないってあんまりだろ・・・ウブすぎる。だけど高校生活は案の定ボッチ。陰の妖気みたいなのが出てれば自分から話しかけない限り距離を置こうとするのが人間の心理。家で可愛い子をつくろうとするも、それを見た弟にキモがられる。内気な心情を顔の目の描き方でしょうか? そこから主人公の特色がものすごく伝わってくる。簡単でラフな絵柄かもしれないが、それでこそ味がでている。
二話は主人公の極度の人見知りについて。なんでも社会に出てからもこの特性は間違いなく足を引っ張るとされる。そんなの実は小我であり私はそれを個性として決して否定はしないのだが・・・。人前で話せない女の子っていじらしくて逆に可愛いとおもいます。そんな感想。
三話は主人公が中学校のときの友達と遊ぶ。友達は昔は地味っこだったのが垢抜けた容姿に主人公が驚き、その後に友達が彼氏いたことと知った時の傷懐さ。
四話はファーストフード店へ入った主人公がクラスメイトを目撃して一人でいることでバカにされるだろうとその場を離れるミッションインポッシブル。そこで弟とかち合うシーンは秀逸。
五話は急に雨が降ってきて雨宿りする主人公に男二人が居合わせる。実はこの話が一番好き。雨という情景を巧みに使って女の子という心情をよく綴っていると思う。
六話は乙女ゲームして自分を輝かせるというなんだか屈折した言い分がなんとも。腐女子丸出しな妄想とは男子に及びません。
七話は主人公の日常生活。二時間の睡眠で走ったらゲロはくなんてそんなのアリ? それ以外は現代っ子っぽい仕草、言動は若さを強調しているようだし共感する点もあった。
八話は主人公が色気づいて素敵なパンツを友人と買いに行く。オチは典型的ギャグ漫画。
九話は美術の授業をさぼりその補習を一人の男子と受けることになる。いいね、男子を意識する主人公の心理が。オチもカルタシスを得られた。ホント清純なんだね、主人公は。補習で一緒になった男子が描いた主人公の人物画を見たときの主人公の心のときめきはガチ。ああいう女の子は直接告白するよりも間接的に性格ないし人格を優しく伝えるとフラグが立ちます。偶然を装ったり、思わせぶりに回りくどく・・・。ん? 私はそうやって中学高校時代にフラグへし折った経験があるからNE。
内容としてはモテない女子高生がモテたくて結局失敗する様を自虐と諧謔で笑いを誘おうとするものです。はっきり言ってアマゾンレビュー星5です。理由としては主人公の性格をリアリティーかつ写実的な出来事を通している点が作り話の漫画とは違った感情を持てたことと(「そういうのあるあるwwww」のような親近感など)、今どきの腐女子高生の生態をまぁステレオタイプかもしれないがイメージとしてよく掴めたこと(最近の若者はこういう人もいるんだと知ることができた)。あと、ああいう描き方された目かな。表情の抑揚はあの顔からは伝わりづらいけと、それはコミュ障的な表情の乏しさを忠実にしてるんじゃないかな? その代わりに、よどんだハイライトを消した瞳とクマを作った顔から発せられる主人公のセリフは巧みな心理描写も加わっていると感じる。なにより、高校の頃好きだったコとなんとなく被ってたからね(笑)。しかしアマゾンレビューにあるのだが、嫌悪感を持つ方もいて相手に対する罵るような感情表現や主人公の思い上がりなど性格といった部分が多い。これは主人公の性格等は人間の心理に当てはめれば至極必然というか、未成年にありがちな自我形成の未発達だとして、このことを踏まえていえばリアリズムであり人間の本質、本性でもある。現代分析学や人間学の言葉を鑑みるとしたらば、そのような汚い言動を理想主義で埋没させることは価値観を狭め、視野を狭くするので私は好きではない。嫌いだからと評価しないのもいいが、嫌いな中にも学ぶことを必ずあるというのが私のスタンスである。
屁理屈で申し訳ない。ちなみに私は地味子でもよく見たら可愛いというギャップ萌えを備えている。主人公はそんな私の萌えのツボを突いた。そこがなんだかんだで高評価の所以。
主人公が高校の頃に好きだったコと被ったという詳しい経緯は・・・やっぱ聞くな、武士の情けで。