寄らば大樹の・・・どこか2

その日その日感じたことを書いていくみたいな。たまに変なこと書くときもあると思いますが馬鹿だなと思ってスルーして下さい。

今年は凹む。放射能いまだ解決せず・・・か

家にあるピアノを弾いてみると音が悪い。「ああ、なんか下手になったなぁー」と思った。ぐすん・・・
仕事納めが今日。なんかすごい一年だったよ。そうさせたのは言わずもがな。言わずもがななんて回りくどいよ。東日本大震災発生から一か月はあまり覚えてない。歴史として残しておいた新聞をふと見ても、あまりの大きすぎる出来事にピンとこなかった。正直今でもそんな気持ちを抱いている。今では「復興、がんばろう日本」みたいなスローガンのもとに官民一体というか全国民が力を合わせていくことが国の最重要課題なわけである。だから教えて欲しい。
今なお、日本国土にばらまかれている放射能物質を「がんばろう日本」という念仏ではたして救われるか・・・。
または、そのような言霊信仰*1を用いてばかりいては現状の打破には努められず、空虚な生業である。
精神的にどうにかなればいいのだが・・・。日本政府の原発事故の諸対応は「私ら政府は国民に心配をかけて不安に怯えさせてはいけない」というそんな配慮があった気がする。「ただちに問題はない」は大災害の後の「つかの間の安心」を与えることで日本国中がパニックになり、統制が効かなくなることを恐れての怯えからくる政府のその場しのぎ的な言葉だったと思う。原発から爆発音があがったら、それこそ国家的な非常事態であり、福島やその近隣の県民は直ちに避難させなければいけなかったと思うのだが。避難させなければいけなかったとは、おそらく私が思うに西日本とかだろう。それができなかったのは、現実を直視することへのアンチテーゼ。そんなことしたら国民がこの世の終わりとばかりざわめきたち、国家のアイデンティティの瞬間的な喪失につながる。政権が崩壊して日本が崩れる、そこまでを不安視して、平静を保ちえなければ日本はこれから立ち直れなくなる。最大の危機をひた隠ししておいてでも国民に不安を与えたくない。それとも、福島県全域の避難勧告が県民の発作的かつ暴発的なまでの混乱が生じた際の二次被害がおきたりすることへの責任が持てない自信のなさか。どっちにしろ国民を意識している思惑ではあるが・・・誤魔化していたとすれば、そんな配慮が人を殺すきっかけとなれば時間を使いこなせない犯罪者となるのではないだろうか。
「たのむから落ち着いてほしい」
そんな政府の心の声だと見当違いだろうか、私はそう感じたものだが。いや、まてよ。もし、3月11日に国家的非常事態宣言のもと、福島県の人たちを一斉に非難させることは、あの混乱をみれば不可能だったと。どうやって避難させるか、どこに避難させるか、その後の支援はどうするか。壮大なまでにこの統制は政府からも国民からも各地の東日本の混乱のさなか到底できそうになかったろう。だから場当たり的に自主避難要請を徐々に拡げていき状況を後先に考えて判断せざる負えなかったのでは。
わかった。私はそう妄想的に考えてるから、だから・・・今度は放射能に対して現実を見つめてそれを国民に見せることで政府が猛反発を受けようともそれが当たり前の対応だという気持ちに移って欲しい。まともな奴なら放射能の危機感を「安全」とねつ造してまで国民の驚きと恐れを抱かせないという気配りなぞ考えないとする。包み隠さず国民の前に放射能の今後の課題とその解決法を抽象的ながらも示すべきだ。マスコミも震災から復興するぞという言葉の中に放射能を除去している作業員の心情を察しようという気持ちも含まれるか。モノを元に戻しても放射能は今後五年十年はその尾を引くことになる。復興という笑顔を見せても、放射能の前ではもっとリアリズムに努めなければ。
私はもう放射能を浴びてガンで死ぬことになっても、それはそれで受け止める。政府のキャパを超えたような出来事だったからこうなるのもしかなたい。ただ、なんとしても子供たちや女性達はその未来に暗い影を落とさせたくないと他人事ながらに真剣だ。福島県の子供たちがテレビに映るたびに放射能が頭をよぎり、辛いんじゃないかと感じてしまう。
どうすれば福島県の人が救われるのだろうか。
私は家族を引き連れて遠くどこかへ行ってしまうだろう。仕事も故郷も捨てて。ガンで死んでもいいとしているからそうしないだけである。そういえば故郷を捨てよと政府は面と向かって住民に言えないよなぁ。だったら汚染除去を何年以上に渡り、やり続けねばいけないと思う。
こんな考えじゃ楽しいことも楽しくなくなるのにね。めんどうなせいかくだよ、私。


暴走する原発  チェルノブイリから福島へ これから起こる本当のこと

暴走する原発  チェルノブイリから福島へ これから起こる本当のこと

*1:いったらその言葉通りになってしまうのでは?という霊的信仰