寄らば大樹の・・・どこか2

その日その日感じたことを書いていくみたいな。たまに変なこと書くときもあると思いますが馬鹿だなと思ってスルーして下さい。

エリザベス女王杯予想

ジャン・モリス著「帝国の落日(上)」という本を読んでみると、富と覇権を世界史に刻んで「いた」イギリスが、時代とともに凋落していくのは「ある出来事」がきっかけで起こりえたとする論法に注目することがこの著書での面白いところ。元来イギリスとは島国であり、その規模は小国である。今まで身に着けていたインド、アフリカで領土の広い大国と着飾っていても、植民地を失えば元の領土が小さい国に戻るのであるのだから国力を失くすのは必然、とまず横槍をいれておいて。だが、植民地独立以前にヴィクトリア女王の死からパクス・ブリタニカは衰退した。それがなんなのかが、前述した「ある出来事」は本にて知ってもらいたい(説明がめんどうでもちょっと紹介しておきたいから)。本書を推す、読めばわかる。だけど文章の語りが鼻につくことも


帝国の落日 (上)

帝国の落日 (上)


それにしても世界のキャスティングボードを手放すことになったイギリスであっても、その誇り高い国民性はなおも健在であり、それがイギリスの国風だと。それに関連してるかどうかは競馬において、世界中に「エリザベス」と冠したレースが存在することは、過去の大英帝国の栄光、名残を偲ばせるものがあります。超大国としての地位を他国に譲っても、競馬においては国王の名を世界中の競馬レースに刻むことで大英帝国としての力を誇示していると。イギリスのそういう自己主張はもう別に嫌いでもないよ(だからそういう意味合いでなく、エリザベス女王が訪問した際、記念的に向こうが勝手に創設したという突っ込み可)。それに、この「エリザベス女王杯」はその語呂の格調高くきこえることから「エリ女」と略するのが失礼であり、私は嫌いだなぁ。
もうこの時点で「また前置き長いよ」ですが、予想になんの意味もなさない色を出してるつもり。今回のエリザベス女王杯はどう予想するか・・・。
スノーフェアリー
外国馬が勝ってくれたほうが日本の国際G1としての体裁が保てる。マジでこんなこと思っていた去年の勝ち方は去年のブログでも絶賛した。いくら牡馬古馬を相手に勝ててもそれは国内だけの話であるならばラディカルな意見で述べてしまうと、そんな国内限定のG1勝利はグローバルに根差した普遍的な評価になりえない。ウィジャボードスノーフェアリーのように他国の大レースに勝利してこそ正統な名牝としての評価をすべきと考えるのだが。そんなことより今回もやってきた同馬。英愛オークス馬が日本の馬場に対応できるかで去年は予想に入れてなかったが、父系はHail to Reasonと・・・なんだ、サンデーサイレンスブライアンズタイムの血統で日本でもお馴染みだったことに「なにやってんだ俺は」だった。まぁ日本の馬場は問題なかったワケだがなんか聞いた話によるとエリザベス女王杯当日馬場に水撒いてスノーフェアリーに恩恵をもたらしたとかは。強さは去年で実証済みで人気にはなる。だが、こう考える。それでも外国馬が日本のG1を勝つのは難しいし、まして連覇はあり得るだろうか? サイレントウィットネスハートレイクの例をあてはめるのはいささか簡略的すぎるが(ていうかとってつけたようなもの)、私は外国馬が日本の同じG1を勝てるのは一つまでで、二つ目はないとカルト的に考える。・・・まぁそれよりも具体的にいうなら凱旋門賞後の英国チャンピオンSに出走したのが余計。本気でエリザベス女王杯連覇を狙っているのか、「二兎(にと)を追う者は一兎をも得ず」。当日のパドックの様子かなんかで体調面とかが気がかりです。ようは予想に加えるのは旨味がないし、地の利を生かして日本馬狙ったほうが面白いと思うだけですので、強さの否定とかではないです。
ダンシングレイン
ほーら去年のスノーフェアリー効果(笑)。英国オークス馬が来てくれたよ。エリザベス女王杯のレース名に恥じない馬が来たよ。去年のスノーフェアリーが勝ったからもしかしたらと陣営なんでしょう。では日本の馬場に適性はというと、デインヒル系統か。うん、ファインモーションだね、問題なさそうだね、ノーザンダンサー4×4のクロスが気になるね。母父のほうにアホヌーラ。笑うなよ。走ってみないとわからないのでこの馬に関しては見、つまり予想に加えない。地の利を生かして日本馬狙ったほうが後で後悔しなくてすむし、来たら「おー」と言えるだけの馬券買えばいいんだし。
アヴェンチュラ
ジャングルポケット産駒にはその時期だけの旬ともいえる活躍する時期があると感じる。その旬を過ぎればそれはもうそれまでという極端な成長具合。そのまさに旬な時期が今だと。秋華賞の勝ち方は次走更なる自信で望める内容だった。もちろん岩田騎手の騎乗がそれを後押ししている。今回も内枠。岩田は内を走らせるのがうまい。距離をロスなく進めればすんなりだと。それに調教での馬なりで11.8は文句なし。今が旬な時期。
イタリアンレッド
突如として重賞三連勝は実は凄いこと。ここまで来たらその能力をここで疑わなくてもよいのでは。自在性のある脚質は展開に左右されない強さの表れ。ただ、気がかりなのは2000メートルに特化した存在に映ること。たかが200メートル伸びただけで馬の脚はバタリと止まる可能性はどうか。エリザベス女王杯古馬なら2400重賞で好走が条件としている点からどうもそこだけが引っ掛かる。浜中騎手の手綱にその不安を払拭してもらいたい。
ホエールキャプチャ
どうも内枠に実力馬が偏ってるのはなんかくせー。スノーフェアリーの大外枠も意図的だと僅かながら勘ぐってしまうのだが。その切れる脚は桜花賞をわざと負けたと錯覚させるほどの印象強いものだった。秋に入り、中団から最終コーナーにて先行集団まで押し上げてく乗り方は、むしろそちらの方が見ていて安心するようなそんな気はするが。しかし、この馬、出遅れても直線から後方追い込みがその馬の能力を出してくると考える。スイープトウショウみたいな・・・。血統からいってクロフネは切り。ダート血統はここではいまいち。もう少し芝における重厚なスタミナ血統が欲しい。しかしオークスであそこまで追い上げる脚はそれが例外としてでてくるかもしれない。2400を34.0で走れるならば人気が下がったここが狙い目だと感じる。
アパパネ
東スポ渡辺だけが予想で△だけつけて他は無印。なんて情がないんだろうと思うが、かくいう私もそんな一人。前走の走りはなにか終焉を感じさせた。なぜあれほど走らないのかわからない。ブエナビスタを負かしてそれで役目を終えてしまってはファンとして納得いかない。本当は複勝の一つでも買ってあげたいのだが、予想という態度をとるならアパパネは一円もいらないだろう。
アニメイトバイオ
伸びてくるか来ないかはその時になってのお楽しみ。その辺が魅惑である。外を回らせず馬場の三分どころから馬群を割って出てきて欲しい。紐として面白い
レーヴディソール
トウカイテイオーの有馬での復活は馬が十分成長していたから休養一年のブランクでも奇跡の勝利で飾れた。レーヴディソールはこれから馬が成長していく過程、クラシックを戦って馬が精神的に強くになる過程を経験していっていない。このハンデは果たしてレースを使い馬が成長してきた3歳馬や場を踏んでる古馬レーヴディソール天性の能力で覆せるものかは、はなはだ疑問である。若いうちから骨折していきなり一線級で戦ったグラスワンダーの記憶を思い出す。とはいえ、グラスワンダーはレースを使って能力の使いどころを取り戻してあれほど強くなった。レーヴディソールもそうなると断言したい。ただ、今回は時期尚早なだけ。
フミノイマージン
血統的には買いたくなる馬だった。マンハッタンカフェのスタミナはここで必要。後方からでも常に安定した速い上りを叩き出せる脚は前で競馬して最後止まるような馬よりは断然3着を期待できる。要するに紐には加えるが、あとは・・・騎手なんだけど、うーんそういうのは失礼かも。

具体的にどう買いたいのかはまだその日になって決めたい気が。買わない馬はアパパネレーヴディソール、ダンシングレイン、ここで挙げなかった馬。買わないとしながらも紐だけなのはスノーフェアリー。これだけ言えばいいでしょう・・・。