寄らば大樹の・・・どこか2

その日その日感じたことを書いていくみたいな。たまに変なこと書くときもあると思いますが馬鹿だなと思ってスルーして下さい。

内閣不信任案という気持ちは分かるけど

こう言ってしまうのは私の主観が働いているのだろう。私は国民不在の内閣不信任決議を行使しようとする自民党谷垣総裁に疑問を呈する。震災後のほとぼりはまだ冷めていない。この未曾有の被害を克服して行くべき時期であり、それを政府一丸になってとりおこなうことは国民の生命、財産を守るべく課せられた使命。そこには与党も野党もない。もし、与党に対応の甘さが出たのなら野党は責めるべきではない。野党は与党と政治理念を越えスクラムを組んで国難に立ち向かうのであり、与党の対応を責めていてもただただ時間の無駄である。
それがわかっているのであれば、野党は与党よりも優れた対応ができるのだろう。「お前(民主党管総理)じゃ無理だ、俺(自民党谷垣総裁)に変われ」。たくましくも聞こえる割にはどことなく私から見たら疑心暗鬼なのである。それには自民党が行うとする災害復興に対するビジョンが不鮮明な点が私はまず指摘する。
あのいつまでも放射能を出し続ける原発を黙らせるのに自民党はどうするつもりか。その先に見えてくるものはいったいなんなのか。ただ私が知らないだけかもしれないが、毎日毎日新聞を見ていけば、自民党民主党の政策を指摘するだけにとどまっている気がする。野党の悪い癖か。自民党も長い与党の時期があるはずだ。実際政権を握っていてもそれが真っ直ぐに向かわない、なんだか知らない難しさを忘れたか。つまり「言う」ことは正論を言えば言葉の責任はまず取らなくていいが、「やる」では実際にやらなければ重責が問われる点で自民党の「言う」のは気楽に構えられる。この震災後の日本の舵取りは民主党の「やる」というキャパシティーを越えているのであり、単に無能(原発に対する認識では大いに批判されるのだが)ではないというかどうしようもなかったのでは。自民党も指摘をする暇があれば、助言と協力をまず提案して行くべきだ。たしかに民主党の震災に対する復興は多くの損失がともなっただろう。しかし、責めているだけで自体が好転するか、だったら自民党、具体的にどうすればいいのか国民に向けてはず発言して欲しい。自分では震災復興の思案を「やらない」くせに曲がりなりに「やろうとしている」民主党を応援もせずその態度は卑怯とも思える。
それとこの糞大変なときに政局を揺るがすことはあまりにも国民に対する配慮を欠いている。国民は「こんな大変なときに政権争い」と思われては自民党の内閣不信任は空回りしている。今日NHKのラジオを聴いたが、国民のインタビューで少なくともこの不信任に疑問を抱いたような回答であった。一人の回答者に私もそう思う。こんな政権でも国民が何とか支えていかなければならない。何故かというと大変な時期だからである。今、政治をいじるのは社会的にも不安定要素を生み出してしまう。まさか震災の対応不備をダシに政権返り咲きを目論む下司な考えが無ければよいのだが、仮に自民党が明確な復興政策を提示しても、その実行が民主党と幾分マシに思えるとは私はどうしても考えられない。というのは、管内閣から新内閣と動き出すまでの引継やら下準備があまりにも時間の無駄。災害復興を見直すのであればお役所七面倒な動きに今まで動き出した復興の停滞が懸念されかねない。被災者は政府にとにかく災害対応をすすめて欲しい。それなのにその政府が災害復興ではなく政局転換なんぞ被災者は望んでいたか私には疑問である。
それでも自民党が災害復興において優れた力を発揮できるというのであるなら、谷垣総裁には強権的な独裁者になって欲しい。この非常時に日本的に話し合いで決めていこうと生易しく思ってはならない。話し合いが邪魔になるというようなまとまらない状況になってしまっている気がするし、それでは民主党と変わりない。秩序を立て直すまではドラスチックな行動もいとわない。不安を煽るからではなく、原発の情報を包み隠さず国民に知らしめる。原発を黙らせるためには石棺のごとく原発をコンクリートで覆うようなことも明確にしていかなければならないが、それではそれを行う作業員があまりにも危険すぎる。しかしいずれは判断を下さなければならない。谷垣総裁にそんな判断を下す覚悟があるのだろうか。申し訳ないが私にそれはないという考えだ。もし、内閣不信任案が可決され自民党が与党に返り咲いたらその考えをうち砕いて欲しい。
私は管総理にはあんな狭量な奴とはあきれたもので原発に対する無知と政権のことしか考えていない管が気に入らないし、なによりそれまでの政策に対して民主党政権が嫌いだ。だから谷垣でいいという感情もある。とはいえ、その感情は客観的な判断を担えるものだろうか。それ以前に私のこの文も見当違いな点が多く出ていたかもしれない。でも、なんだろうか。繰り返すがこの未曾有の状況下で日本をこれ以上騒がすのは谷垣総裁のいう「国益」には反していると私は「今は」そう考えるのだが。